堺市障害当事者部会のブログ

車いす目線で鉄道乗り継ぎルートを見る(近鉄・京阪・JR・大阪メトロ編)

カテゴリー:イベント / スタッフ:スタッフ / 掲載日:2026.06.05

【車いす目線で鉄道乗り継ぎルートを見る(近鉄、京阪、JR、大阪メトロ編)】

 

<近鉄>

特に難しいと感じるのが、鶴橋駅と大阪上本町です。特に鶴橋駅からJR環状線では、健常者の場合は各ホームから平行移動で改札を通って各方向に乗り換えしますが、車いすだといったん上本町側のエレベーターで西改札口へ出て、高架化の連絡通路でJR側の中央改札に向かうことになります。反対も同じですが、薄暗く案内表示も分かりづらく何度か私も迷ったことがあります。まして、視覚障害の方は点字ブロックを辿らないといけないのですがそれもないです。メトロの千日前線へのルートも同じ状況です。(図@~B)

 

メトロの場合、4号出口(大阪赤十字病院)から地上に出て、東方向へ徒歩でJR中央口~近鉄西改札へ向かうことになります。最短ルートでも近鉄の高架下に沿って行くことになりますが、視覚障害者にとっては不便だと思います。

上本町駅についても、なんば方面の地下ホームと伊勢/志摩方面の地上ホームがあります。大阪メトロ谷町線と千日前線がありますが、近鉄へ乗り換える場合、地下連絡通路を東方向へ地下ホーム用改札にたどり着きます。しかし、地上へ上がるためには4通りの方法しかありません。メトロ側の地上出口から東方向へ徒歩で行くのと、近鉄百貨店内のエレベーターで上がる(百貨店の営業時間のみ)、または上本町ハイハイタウンビル内のエレベーターで地上に出るしかなく、地上改札または地下改札で入場券購入のうえ、それぞれ改札へのエレベーターを利用することになります。(図C〜F)

 

 

<京阪>

各駅(野江、千林、関目【大阪メトロ】、門真市【大阪モノレール】、丹波橋【近鉄】、河内森【JR】、東福寺等【JR】の乗り換えについては、比較的スムーズですが、淀屋橋と京橋駅について、現状いくつか課題があります。

淀屋橋駅はメトロ御堂筋線と京阪中之島線大江橋駅との乗り換えと大阪市庁舎等への利用が多いですが、これらへ車いすで移動する場合(特に京阪中之島線大江橋への乗り換え、大阪市庁舎へ向かう際、地上へいったん上がるしか選択はないのですが、大阪メトロ側は、いったん南側10番出口のエレベーターで地上に出て北上するか、最近リニューアルオープンした北川改札の角にステーションワン(旧日本土地淀屋橋ビル、東京建物大阪ビル)に、5年前まで車いす利用者も使用していたエレベーターのルートがありました。京阪側は、15番出口と京阪淀屋橋ビルのエレベーターからの案内になりますが、地下道17番からだと階段があるため、車いすは無理です。(図G~図I)

 

ステーションワンについては便利な場所ですが、エレベーターへの案内サインや点字ブロックがないため、視覚障害者等が利用しにくいのが現状です。また、京橋駅の環状線側については、図12の状況で、特に大阪メトロ(鶴見緑地線)からだと、コムズガーデン側エレベーターで地上に出て、前の公園を抜けてすぐ(少し歩道が傾斜ぎみ)に京阪片町口側に車いす専用改札(エレベーター)へアプローチすることになりますが、JR方向へは現状、ダイレクトにアプローチするルートが無く、京阪の高架下に沿って行く形でJRの改札へ学研都市線へはそれぞれ環状線ホームを通り、エレベーターでそれぞれの方向のホームへ向かうことになります。今後、学研都市線を地下化も含めた周辺の街づくりが計画されていますが、京阪片町口側と学研都市線とOBP方面の連絡・乗り継ぎルートがどうなるか、障害当事者の意見が十分に反映されるか注目したいです。

 

 

参考資料1-1…上本町駅・鶴橋駅健常者ルート

参考資料1-1…上本町駅・鶴橋駅健常者ルート

参考資料1-2…写真1

参考資料1-2…写真1

 

参考資料1-3…写真2

参考資料1-3…写真2

 

参考資料1-4…写真3

 参考資料1-4…写真3

 

参考資料2-1…京橋駅、鶴橋駅各配置図

 

参考資料2-2…写真4

 

参考資料2-3…写真5

 

参考資料3-1…JR京橋駅配置図

 

参考資料3-2…京橋駅

 

 

昨年に続き地域(若松台校区)の防災訓練に参加しました。

カテゴリー:イベント / スタッフ:スタッフ / 掲載日:2026.05.20

昨年に続き地域(若松台校区)の防災訓練に参加しました。

3月8日(東日本大震災は、2011年〈平成23年〉3月11日(金)14時46分18秒発生)の日曜日に合わせて、地域の防災訓練がありました。

東日本大震災は地震の規模も凄まじく、その後の津波の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。映像越しではありますが、川を遡上する津波、東北のリアス式海岸沿いの漁港や街が飲み込まれていく様子を、現地の人々はただ見詰めるしかなかった様子が印象に残っています。

前回に続き、今回も防災訓練に参加しました。今回は、発災時のシェイクアウト訓練(とっさに姿勢を低くし、テーブル等の下に入り、ヘルメットを着用する初期行動)を約1分間行い、その後、避難所へ移動する流れでした。

今回は、市の労災担当者から、まず地震災害について説明がありました。堺市のハザードマップによると、泉北地域で想定されている地震は、大阪上町台地にある断層帯による直下型地震と、南海トラフによる海溝型地震の2種類であるとのことでした。泉北地域の想定震度は6弱とされていますが、実際にはそれ以上を想定して備える必要があり、公助だけに頼らず、発災時の備えとして3日分ではなく、1週間分の備蓄を日頃から行うことが重要だというお話でした。

阪神・淡路大震災や能登半島地震では、インフラが機能不全に陥り、支援が大幅に遅れた事例もあるとのことです。

その後、AEDの使用方法と心肺蘇生法についての説明がありました。胸骨部分に手のひらを当てて行う心臓マッサージの方法や、最近は救急車を呼ぶとレスキュー隊員が同行することなども教えていただきました。

さらに、マンホールに設置する仮設の水洗トイレ(5か所)の確認や、防災倉庫の見学も行いました。

若松台小学校5年生の総合学習【防災について】として、体育館の壁に掲示されていた展示も見学しました。○×形式のクイズでは、例えば「避難所にペットの同伴は可能か」という問いがあり、答えは「×」でした。避難所の衛生管理やアレルギーへの配慮、環境対策などが理由ですが、一方で介助犬や盲導犬など、必要とする障害当事者がいることも考慮すべきだと感じました。

今回私は、市が発行している雑誌『安心の第一歩 要配慮者・避難行動要支援者の支援に向けて』を自治会の世話人や会長さんにお見せし、内容を説明した上で、この冊子を各自治会に配布してもらえないか提案しました。先方からは快諾をいただきました。

少しでも障害者の存在を理解していただき、それに基づいた訓練を行っていただければと思います。

車椅子利用者の目線で防災を考える

カテゴリー:イベント / スタッフ:スタッフ / 掲載日:2026.02.25

2025年3月9日、南区で私が居住している泉北ニュータウン内の小学校校区で行われた防災訓練に参加しました。その模様と、自宅から指定避難場所へのルート確認、バリアフリー状況を検証しました。

以前、当ブログで当事者部会委員がバリアフリーの検証や選挙投票所(小学校)の様子を記事にしていましたが、今回はそれを踏まえ、要配慮者・避難行動要支援者(障害当事者)への災害時支援を改めて検証しようと思いました。

今回は、南海トラフ地震が想定されている場所で地震が発生したと仮定し、指定避難場所へ避難する訓練でした。事前に登録したメールに防災情報が共有され、訓練が開始しましたが、当日、実際に参加した要配慮者・避難行動要支援者は私以外に誰もおらず残念でした。校区の自治会報やチラシが各家庭に配布されているはずですが…?というのが率直な感想でした。訓練の参加の義務付けが必要ではないでしょうか。個人レベルでは対策していると思いますが、自治体・行政レベルではいまだに課題があります。(例えば、ヘルパーさんや訪看さんが支援中に災害が発生した場合、事業所単位の対応・判断になるが、訓練の参加の必要性等)

特に泉北ニュータウン地域のように様々な住区(府営団地、公社団地、民間マンション、社宅、戸建住宅)があり、それぞれ自治会が存在していますが、特に連携(横のつながり)が必要な大規模災害については?警察は定期的に各住戸(団地、マンション等)への居住者確認のために巡回していますが、各住戸の自治会へのフィードバックも含めて不十分だと感じます。実際、停電になった際の暗闇を体験するために体育館の講堂裏へ向かいましたが、その際は車いすを4、5人に抱えてもらい、狭い階段を上がりました。ポールを車いすに固定して、御輿のように担ぐ等のより簡易な方法も考えられると思いますが、地域の障害当事者の参加が無ければ、健常者も支援方法が分からないです。例えば、津波想定地域だといかに早く高台や上流地区へ避難できるか?ですから。堺市では健康福祉局 生活福祉部 地域共生推進課でリーフレット、ハンドブックを作成しています。(安心の第一歩〜要配慮者・避難行動要支援者の支援に向けて〜)

 

最後に、私の団地から避難場所(小学校)までのルートを写真で紹介します。

  • 1〜3:@AB
  • 直接、緑道へスロープで出られますが、視覚障害の方は点字ブロックがないため、手すり頼りになってしまう。大雨災害時は、ウォータースライダーのように雨が流れる場合があります。排水溝があるが、草、落ち葉が溝に詰まった場合を考えていただきたいです。

 

  • 4〜5:CD上記スロープを降りて、緑道へ降りるとすぐに石ブロックの道があり、車いすの前輪キャスターが石の隙間に引っかかると転倒する危険があります。Dは避難場所の小学校の通用正門ですが、緑道側の緑石との段差がおよそ7センチのため、ギャッチアップしないと上がれません。この経路が体育館までの最短での経路ですが…ここにスロープが欲しいところです。

 

  • 6〜7:EF上記から迂回して、子ども園側の正門へ(自家用車や施設の送迎車はこの正門から入ります。)Fから体育館に向かいますが、矢印部分には段差があるので、なるべくフラットな部分を選んで進みます。教室側が解放されていれば、通路伝いに移動することができます。

 

  • 8G体育館の写真です。教室側も含めて両側にスロープがあります。トイレは多機能ではなく、男女別のトイレのみなので、おそらく仮設トイレが設置されると思いますが、各避難場所の仮設トイレの設置情報(実際の設置状況や設置数、車いす対応等)、薬・オムツの数(備蓄数)

 

  • 9〜10:HI即席担架の作り方講習、クイズ形式での地震災害時の対応の様子。

 

現在、小・中・高のバリアフリー化へ向けてガイドラインが設定されていますが、防災面においては、市と大阪府共同で進めてほしいですし、上記要支援、要配慮が必要な人達に向けては最新の情報と避難所の環境を示していただきたいです。

 

 

 

 

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