堺市障害当事者部会のブログ
権利擁護について
令和7年2月26日の部会は、テーマ「権利擁護」について、各委員の体験した事、感じた事を話し合いました。
事前に提供資料、『DPI日本会議編「障害者が街を歩けば差別に当たる?!」』について、2016年に、身体障害のある人がヘルパー利用でスーパーへ買い物へ行った際に、店員さんの対応が本人ではなくヘルパーさんに向いていたことについての事例を共有しました。また、精神障害のある人の場合、健常者と見た目が変わらない方もいらっしゃるので、健康福祉プラザ内の施設で監視員から差別的な扱いを受けていると感じる事例についても共有しました。
最近は、令和6年4月1日から障害者差別解消法の一部改正(内閣府)により、事業者による障害のある人への合理的配慮の提供の義務化が始まりました。
まだまだ理解は十分ではないですが、認知の方向へ進んでいます。私たちも不当だと感じた事を訴える権利を放棄していたこともあるかもしれませんし、相談窓口へ申し出れば差別の解消へ繋がるという希望にもなります。実際、私の通所している先輩当事者(女性、脳性麻痺、車いす、軽度言語障害)の方が、入院時に嚥下障害を理由(本人は普段から嚥下は不自由なくできている)に、食事に薬を混ぜて提供された事、その他不当な事(再三、改善を病院側に伝えるも改善されなかった。)等を、解消窓口へ訴え、市・病院・当人とで話し合いをし、病院側の謝罪と全職員への教育の徹底を含め、和解したとのお話を伺いました。現状、私の周辺ではこのようなことは起きていませんが…。
昨年に、関西大学地域連携事業 シンポジウムで、当事者代表として、それぞれの障害で不自由さを感じた事(車いすでの日常生活の大変さや困っていること、歩きスマホ、オーバーツーリズムの問題、大型キャリーでの公共交通、エレベーターの利用、車イス利用者に対するバリアフリーについて)を現役学生の皆様(中には3回生の方、これから社会へ進まれる)の前で訴えました。学生さんからのアンケート回答を見ると、話してよかったと思います。
今後、不当な事を受けたら、どんどん窓口へ申し出て行くことで何が不当な差別なのか?自分のわがままなのか?ということが分かるので、是非声をあげていって欲しいです。
堺市障害当事者部会での防災について
阪神・淡路大震災から2025年1月で30年を迎えます。東日本大震災から2025年3月で14年を迎えます。能登半島地震から2025年で1年を迎えます。
日本各地で発生した震災により犠牲となられた全ての方々に対し哀悼の意を表すべく御冥福をお祈り申し上げます。
堺市障害者自立支援協議会 障害当事者部会では「障害者の防災」について協議しています。
いざ震災が起こった場合を想定し、避難する学校はどこか?防災グッズを持っているか?など障害種別を超えて意見交換をしております。
身体障害者の方々はトイレや避難所での暮らしに大きな不安を抱いています。避難所で障害者や高齢者が孤立しない様に堺市は「福祉避難所」を設置する事になっております。
障害当事者部会では防災について協議し、いつ起こるか分からない震災を想定して話し合いを進めています。
この震災を語り継ぐこと、そして今、何を願い、何を祈り、これからの日々、これからの10年でどう行動するかがとても大切な事だと思います。
人々がいがみあったり、自分のことだけを考えたりするのではなく「人と人とが思い合うこと」「助け合うこと」で、“生きる力”を取り戻していった被災地の皆さんの姿から、困難を乗り越える力を私たちは学びました。
堺市障害当事者部会ではこれからも障害者の防災について協議し、震災時に全ての人の命を守る為これからも障害者の防災について話し合いを重ねて参ります。
最後になりましたが震災で被害にあわれた方々、そして被災者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
堺市障害当事者部会 部会長 北村和孝
年忘れフリートーク
12月、今年最後の定例会議は、年忘れフリートークということで、2024年の振り返りを皆で話し合おうと始まりましたが、
委員達の目はすでに2025年にこの当事者部会で何を話し合っていこうかに向けられていました。
確かに当事者交流会を5年ぶりに再開した2024年は、元日に能登半島地震が起こり、障害者の防災・避難問題に再び直面し、
障害者差別解消法が改正され、民間の事業所・お店などにも合理的配慮が義務づけられ、また旧優生保護法のもとで障害などを理由に不妊手術を強制された人たちが国を訴えた裁判の判決で、最高裁は旧優生保護法は憲法違反だとし、ようやく救済の道が開かれました。当事者部会でもたびたび取り上げられる優生思想やヘルパー不足問題などもまだまだ道半ばです。
2025年はこれらの積み残したいろいろな課題を話し合い、当事者部会として何ができるか皆で考えて行きたいと思います。
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