堺市障害当事者部会のブログ
今年最後の当事者部会
本日は今年最後の定例会。特にテーマを決めずフリートークとなりましたが、委員の一人から深刻なヘルパー不足についての話題が出されました。300件の事業所にあたっても夜の介護を受けてくれる事業所がなかったという現実から、慢性的なヘルパー不足の問題のみならず、事業所の運営のあり方とそれを監督する自治体や国の問題までさかのぼり、来年も当事者部会として取り組まなければならない課題だと感じました。地域移行も自立生活もまずヘルパーありきであることを再認識した年の瀬となりました。
そして年末恒例忘年会は、堺東駅地下の「しゃぶ扇」にて行われました。よく食べよく飲んで来年に向けての英気をやしないました。良いお年を・・・。
障害者にとって防災とは?
今日の定例会では、ときどき当事者部会でも取り上げられている障害者の防災について、さまざまな形で取り組みを行っている東区の担当の方から実情について説明を受けました。スライドでイベントでの様子や防災グッズ、また作業所から避難所となる学校までの避難訓練や学校内での設備などの説明があり、実際に防災グッズに触れたり、熱湯を入れるだけでできる安心米の試食も行いました。ただ防災グッズは一般に販売されているものであるため、障害者が使うには難しい部分があったり、避難所にしても車いす対応のトイレの幅の問題やバリアフリーの問題があったりと、なかなか一人ひとりの障害者に対応したものを用意し整備することには無理があるように感じました。委員の一人からある程度は自分の身は自分で守ることが大事と意見が出て、それも合わせて市区が最低限備えなくてはいけないことを考えることが大事だと思います。マイナンバーの活用もその一つと言えます。
それにしても防災用ヘルメットをかぶってのスマイルは輝いています・・・。
当事者交流会
本日は今年度の当事者交流会を開催しました。堺市内の19名の当事者の方にご参加いただき、当事者部会の委員も交えてグループに分かれて、さまさまな意見が発せられました。
多くの方が社会の無理解や偏見などによりいやな思いをしたり不便な思いをしたりした経験をお持ちで、来年4月にスタートする障害者差別解消法への期待の声も聞かれましたが、民間の会社やお店に対しては差別しないように努力してくださいという「努力義務」であることや差別があったらどこへ訴え出たらいいのか、裁判が増えるななどの不安の意見が多く出されました。その一方で、「障害があっても幸せになれる。生きがいをもってやっていけば!!」という力強い メッセージも聞かれ、良い交流会になったと感じています。
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